精神障害の治療にも有効と言われている方法として、マインドフルネスという方法があります。
マインドフルネスは禅の考え方を取り入れている瞑想法です。
禅の考え方やマインドフルネスの手法がどのように精神障害の治療に役立つかまとめてみました。
禅とは
禅とは坐禅という瞑想を行うことでこの世の真理を体験し、悟りを開いて真の自己に目覚める教えのことです。
禅では民衆に布教するときにできるだけやさしい仏教にするようにしたため、出家しなくても多くの人たちが悟りを開くに至っています。
マインドフルネスとは
マインドフルネスとは正確にはマインドフルネス瞑想と呼ばれ、マサチューセッツ工科大学のジョン・カバット・ジン教授が開発しました。
マインドフルネス瞑想は禅などの坐禅から宗教性を排除して作られた瞑想です。
精神障害の治療とマインドフルネス
うつ病等の認知行動療法の一環として、マインドフルネス瞑想を用いるという治療法があります。
私たちは「明日の打ち合わせで失敗したらどうしよう」と未来に不安を感じたり、「あの時あんなことがなければ」と過去を悔んだりすることがあります。
私たちの考えが今ではないどこか違う場所へ行ってしまっているのです。
そこで、マインドフルネス瞑想を用いて「今ここ」に意識を集中させ、感情を落ち着かせるようにします。
このことにより、以下のような効果を獲得することができます。
・ストレスが減り、免疫力が上がる
・集中力が高まる
・動じない心を養成する
上記以外にもさまざまなメリットがあります。
実践
それでは、実際にマインドフルネス瞑想のやり方です。
とは言っても、難しいことはないのでご安心ください。
以下の手順で瞑想を行います。
1.苦しくない姿勢で坐禅を組む。
2.自然な呼吸を心掛けながら自分の頭の考え、体の感覚を観察する。
3.余計な感情や考えが発生したら、呼吸や体の感覚に意識を集中する。
4.上記を1回3分程度でやってみる。
これを繰り返していけば、自然と意識を「今この瞬間」に集中させることが出来るようになると思います。
まとめ
精神障害を患っている方でもそうでない方でも日々のいろんな考え方にとらわれてしまう場合って多いと思います。
その時はここで紹介したマインドフルネス瞑想を試してみて、ストレス解消に努めることをおすすめします。
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